身近なところから平和へのアクションへつながることを願い企画した、「インクルーシブダンスチャリティワークショップ」12月23日に開催致しました。
会場である栃木県総合文化センター・演劇練習室にて、30名の方に参加・ご見学いただきました。


はじめに、心身をほぐすウォームアップを行いました。
後半は、詩人・谷川俊太郎さんの詩「朝のリレー」から、みんなで作品を創作しました。
はじめは、グループに分かれてそれぞれの朝について話し合い、体での表現へ発展させていきます。
初めましての方とも一緒にやってみます。
「朝はいつもエレクトーンの練習をしている」「顔を洗って会社(学校)に行く」などなど、つつがない日常を感じさせるみなさんの朝。

そして、私たちはその朝を経度から経度へとリレーしました。
遠い国へも、風になって朝を運びます。
海を越え、山を越えー
時に誰かの涙を拭いながら。
地球を一周するようにつながって歩いてみたり、
みんなで星の光をそっと集めたり、
朝陽を持ち上げたり、、

どれも素敵な光景でした。

「てあわせ」も行いました。
手と手を合わせて、相手を感じながら心を込めて一緒に動きます。
あなたはわたしを引き出し、私もあなたを引き出し、共に動きながら溶け合っていくような。
私が活動するNPO法人みんなのダンスフィールドでもとっても大切にしている「てあわせ」です。

また、一人一人から生まれる多様な表現が色々なところで見られました。
大きなクリスマスツリーの周りでキラキラ輝き出すおともだち。
床に寝転んで何人かで星の形を作るおともだち。
手のひらにそーっと灯を灯すおともだち。
たとえ一瞬でも、小さな小さな動きでも、
湧き上がるように生まれた動きは、本当に尊いものだと私は感じました。

みなさんの日常の中で、このワークショップで感じた感覚、景色がふと立ちのぼるような瞬間があれば嬉しいです。


この度ご参加くださった皆さま、イベントのお知らせにご協力くださった皆さま、会場に来れないけれど寄付金をお寄せくださった皆さま、
そして、貴重な”世界中の朝”の写真を送ってくれた友人たち、
心よりありがとうございました。
この世界の朝の写真は今後も追加していき、まだ出会っていない方々とも作品を踊る機会があればと考えています。

いただいたガザ・イスラエル地域人道危機への支援金は、合計30521円に上りました。
後日、WFP国連世界食糧計画へ15000円を、日本赤十字社へ15521円を寄付致しました。
誠にありがとうございました。


今この瞬間にも、世界のどこかに朝のバトンが回っていることを感じながらー

希望を失わず、
自分と異なる他者を尊重することは、平和な世界へとつながると信じて。
共に踊ることは、共に創る社会へつながると信じて。
今後も、アウトリーチやワークショップを行なって参ります。

Photography by Hiroyuki Omura